先日全国竹の大会の総合司会を担当、全国の竹のプロフェッショナルとお話をさせていただいた中で、若竹の杜の素晴らしさを改めて実感しました。
若竹の杜に行ったことがある方だったら、ここがただの竹林ではないことは一目瞭然。整然とした和の美を感じる空間です。
竹の専門家たちもため息が漏れるほど美しく、丁寧に管理されていることがわかります。
ご存知の方も多いと思いますが、宇都宮市の若竹の杜は、竹林としてだけでなく、映画やCMの撮影場所としても活用されています。ここでの映画撮影やCM制作は、地域の観光資源として大いに活気づけています。美しい竹林が映像制作の背景として魅力的であり、メディア制作者だけではなくみる人の心も掴みます。
しかし、美しい竹林を作るのは並大抵のことではないそうです。オーナーの太郎さんが大変ですよーと笑顔でおっしゃっていますが、全国の竹専門家にもその苦労が痛いほどわかるとおっしゃっていました。
今多くの空き地に、放置竹林があり社会の大きな課題となっています。竹は繁殖力が非常に強く、竹林はあっという間に広がります。そのため、野生動物の棲家となり、この秋獣害の被害が数多く報告されています。
しかし、竹はもともと日本人が住環境に必要な材料として増やしてきました。元は人間の仕業なのです。高度経済成長とともに、活用されていた竹がプラスチックにとって変わり、使用目的が限定的となったことも竹林が荒れている原因の一つとなっています。しかし竹は捨てるところがない!と言われるほど持続可能な材料なのです。これからさまざまな可能性も含め、竹の新しい管理と魅力的な活用が求められます。
私は今回の仕事で竹に魅了された一人です。 まずは竹灯籠を作って楽しみたいなと思いました。
ぜひまだ行ったことがない方は、若竹の杜にお出かけくださいね。
若竹の杜 若山農場
https://www.wakayamafarm.com/ 028-665-1417
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